#0175 韓国新型原発、安全賞賛発表のすぐ裏側で、異物除去できず運営許可取り消し請求!
最初の約1年間で無事故を達成したと報じられていますが、脱原発団体の主張とは食い違っています。
どうやら彼らが主張する不具合は、まだ解消されていないようですが・・・。
今回の3行まとめ!
- 世界一安全な韓国型原発?
- 最初の一年で無事故無故障達成!
- 動いているけど危険がいっぱい?
こちらは新古里原子力発電所のある蔚山の地元紙による報道で、安全最優先、地域共生を強調した文在寅政権で初めて動作許可を得た原発です。
2019年8月29日から2020年10月9日までの商業運転408日間で、一度も故障や停止をせず、安全運転したとして優秀性と安全性をアピールしたということです。
2016年12月に商業運転に入った同型モデルの新古里3号機も最初の周期で無故障運転を達成し、国内2つの原発で達成できたのは快挙だそうです。
こうした結果は新古里5号機と6号機にも繋がる明るいニュースだとして報じられています。
一方で4号機には蒸気発生器の伝熱管内に10cmのボルトが発見され、これが除去できずにいると報じられ、安全性に懸念が生じています。
蒸気発生器は数千ものU字型伝熱管で構成されているそうです。
伝熱管の摩耗率が上昇していることから、異物が除去されていないと評価されたと報告が上がっているようです。
脱原発団体は声明を発表し、「新古里3号機と4号機によって市民の安全が脅かされている」
「原子力安全委員会は4号機の運転許可を取り消すべきだ」と主張しています。
また「新古里4号機は運転許可時から問題が多く、加圧器安全放出弁漏れが発生したが、低減措置を行うという条件付きで運営許可した」などと主張しています。
編集所感
今回の概要!
- 脱原発派の勢力は?
- 韓国型って安全なの?
- ぐだぐだな韓国のエネルギー政策
今回新古里4号機の危険性を指摘した脱原発団体は原発の安全性に重大な危機感を持っている人たちで、恐らく原発ゼロを主張していることでしょう。
あ、ひょっとしたら蔚山から原発がなくなればいいだけで、蔚山から離れた地域なら問題ないと考えているかもしれません。
まあ活動を広げると色々大変になるので、自分たちが住んでいる蔚山に焦点を当てているということでしょう。
恐らく文在寅政権が脱原発に舵を切ると発表した時にこの人達は歓喜したことでしょう。
しかしそれを覆して新古里4号機の運転を許可した際には烈火のごとく怒り狂ったのではないかと思います。
なるほど、この人達の活動履歴を探してみると、彼らは政治的にも全く無視されている存在のようです。
地方選挙に候補者を擁立しているようですが、まったくといっていいほど上手くいっていないようですね。
要するに市民からはそれほど支持されていないということでしょう。地元でも意見の分かれるところですし、反対派は少数派でしょうから。
原発で一度潤ってしまった地域はそこから抜け出すのは容易ではないですし、経済面も考慮すると思い切った行動は難しいですからね。
さて、一部の地方メディア、恐らく原発推進派なんでしょうけど、からは賞賛されている韓国型原子力発電機。
これはUAEに納品されたものと同型ですが、実際にこの安全性というのはいかほどなのでしょうか。
わたしは専門家ではありませんので評価することはできませんが、韓国側の仕様から判断すれば、それはそれは素晴らしいものですね。
耐震設計については大地震の起きる可能性が極めて低いヨーロッパよりは高く、日本ほどではないですが、新型では強化されています。
もちろん設計上というか仕様上は極めて安全であって、事故など起こりえないし、安全停止できるとされています。
そうじゃなければ原発の建設なんてできませんからね。みんな紙の上ではほぼ完璧です。
問題は運用上の様々な事象にどう対応できるかですが、UAEや韓国での例を見ると色々と細かいものは起きています。
これを否定的に評価すれば安全性不十分となりますし、肯定的に評価すれば十分ということになりますね。
昨年秋の台風で自動停止したり電源喪失をしたのは旧型の韓国原発とそれより古い海外メーカーのものです。といってもこれも大きな問題。
新型については加圧安全放出弁が熱変形して漏洩の懸念が指摘されていたようで、これを無視して運転を許可したことが問題視されたことがあります。
いわゆる韓国型原発というのがどこからきたのかという話ですが、調べてみると米国コンバスチョン・エンジニアリングのS80を買収してそれが基だそうです。
なので新型原発といっても設計を根底からやり直したわけではなくて、古いモデルをいくつか改良したっていうだけですね。
それでも海外で開発されたものよりは扱い安くなったということと、技術進展などで安全性が高まったとしていますね。
一つ前のOPR-1000は国内で10基建設されていて、APR-1400はこれの後継。再設計したので効率化されてさらに安全ということらしいです。
寿命も40年から60年と20年延びたことになっていますが、政策の転換がなければ古いものも60年使うつもりだったでしょうに・・・。
明確な安全性の比較というのはありませんが、韓国ではしょっちゅう原発関連のトラブルは起きていて、胸を張っていいのかどうかとも思います。
輸出を目指したりしているので、対外的には嘘をついてでも安全だといわなければならないわけで、こうして安全神話が作られていくんでしょうね。
相変わらず韓国のエネルギー政策はチグハグだし、この先どうなることやら。
原発を諦めてCO2排出を減らすために、山を切り開いて太陽光パネル設置とか、おかしいと思いますけどね。まあ、よその国のことだし・・・。
お〆め
まだ「毎度おなじみの~」ではないですよね・・・。皆さんが楽しみにしてくれるようなコーナーになるよう頑張ります!あ、ここで閉じずについでに見て行ってくださいね!!😓
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
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