#0177 中国、ついに韓国への禁韓令終了か?「中韓文化交流の年正式開始」両国の狙いは?
これは明らかに米国に対する牽制ですが、米国側も牽制するように日米首脳による電話会談を開催。
中国に対して厳しい姿勢を示しました。韓国はどうなる?
今回の3行まとめ!
- 米国より先に中国と電話会談
- この動きに対抗した日米
- 両国関係の深化と禁韓令解除?
その2日後である1月28日には日米首脳による電話会談が行われ、中韓電話首脳会談に対抗するためではないかという見方が出てきています。
(参考)ソウル新聞 2021/01/30
米韓の間では、バイデン大統領就任後の電話首脳会談は行われていないことから、米韓関係よりも中韓関係が優先されたという見方もあります。
しかし順序よりも内容がより重要だという考えが韓国国内で囁かれる中で、日米の電話会談は中国牽制への動きが強く盛り込まれたと評価されています。
中韓電話会談の内容はというと、両国の文化交流を強化するとともに、防疫や通商、文化、教育の分野で協力していくことが確認されたようです。
文在寅大統領は、中国共産党成立100周年に対して祝辞を述べ、中国が次の100年。2049年の建国100周年に向けて重要な一歩となったと話したようです。。
また、習近平国家主席の訪韓を打診し、北朝鮮との南北関係に対しては、問題解決に向けて中国が建設的な役割を担うよう求めたようです。
中国メディアでは、文在寅大統領による中国賞賛の言葉がクローズアップされる一方で、それ以外の訪韓や南北問題については触れていないようです。
習近平国家主席の「中韓修好30周年に、両国関係を深化・発展する新たな機会に直面している」という言葉には、THAAD配備以降続いてきた禁韓令、すなわち韓国の文化や芸術、一部商品の排除、観光の制限が解除されるのではないかという期待も出てきています。
編集所感
今回の概要!
- 中国に重要視された韓国と日本を重視した米国
- 微妙な米韓関係と中身の薄い中韓電話会談
- 韓国内の密かな中国離れ
ただ、誰が誰に最初に声を掛けたり、訪問したりで、どの国をどう捉えているかが少しは透けて見えるとされています。
そうしたことを考慮した上で、中韓首脳による電話会談がいち早く行われた、と考えることができるかと思います。
このすぐ2日後に行われた日米首脳による電話会談はこの動きに呼応して急遽行われたと各メディアは推測しています。
この中で尖閣諸島が日米安保の適用範囲と確認されたことや、インド太平洋における協力関係、クワッドの協力強化は中国を刺激したと思われます。
米韓首脳による電話会談が行われていないことからすれば、韓国が米国よりも中国を重要視していることが見て取れるかと思います。
韓国からしてみると、米国への微妙な距離感を匂わせています。
最近の報道で、米国は韓国への戦時作戦統制権即時返還に対して難色を示しているとされています。
また、韓国が推し進めようとしている朝鮮半島平和プロセスの一環である南北対話についても、理解が得られているとは言いがたい状況です。
バイデン大統領がトランプ政権で失われた国際秩序を回復する、という動きが優先され、米韓関係は重要視されていないという見方もあるようです。
バイデン大統領の対中政策は未だに具体化されていなくて、中国に対してどのような態度をとるのか、周辺国にどのような関係を望むのかハッキリしていません。
一方で中国は、米国による対中包囲網に先駆けて韓国との協力体制をアピールし、RCEPや日中韓三カ国FTA、中韓FTAの強化を進めようとしています。
韓国はこれまで通りのバランス外交を展開していくこととなりますが、安全保障面での米国との連携強化のはたらきが薄れているように思います。
北朝鮮を意識して合同軍事訓練をどのように行うかが毎年問題となっていますが、南北対話を進めたい文在寅大統領としてはこれを小さくしたいことは明らかです。
バイデン大統領は今後この朝鮮半島をどのように捉えていくのでしょうか。
米朝対話を維持するとしていますが、これまで通り韓国の行動を制限するのであれば、韓国にとってはトランプ政権時と変わりないということになります。
良くも悪くも米国というのはいつもこういう感じで、何だかんだで米国の思うように事を運ぼうとして他国に圧力をかけるわけです。
韓国は今後も米国にいいように扱われてふがいない思いをするんでしょうね。
日本も同じですけどね。日米関係が良好というのは、米国の要望を多く受け容れるということでもありますから。
一方の中国はというと、こちらも基本的には同じですが、より積極的な働きかけがあると見て取れます。
経済的な交流を増やして、安全保障面での米国との連携を弱化させようという狙いがあるかと思います。
中国への依存度が高まれば、中国との関係を優先させざるを得なくなりますからね。
ただ、THAAD配備による禁韓令が余りにも長く続き、韓国の一部の業界は脱中国を余儀なくされています。
芸能やゲーム、化粧品関連などがそうですね。なので今更中国が交流強化といっても今一つ反応が鈍いようです。
こうしたものも、中国のご機嫌一つでどうとでも変わりますからね。そんなものに重きを置く気はないのでしょう。
また、中国抜きでこれまでやってこれたので、今後も過度な中国依存を抑えたいようです。中国の期待とは裏腹に・・・。
コロナ禍で人の往来が制限されるなら芸能人が中国のTVに出ることも必要ないですし、ドラマなんかはNetflixの巨大資本に頼る方が手っ取り早い。
ゲーム業界からしてみても、強力なライバルである中国が門戸を解放することに対してはもはや期待もしていないようですね。
中国メディアを見ると、関係がより強固になって素晴らしい両国関係が開始されるように報じられていますが、あまり中身はないように思います。
日程的には中国が韓国を重視しているというように見えますが、中身はそれほどなくて、韓国はどうやら米中間で宙ぶらりんの状態のようですね・・・。
お〆め
北朝鮮に関しては、正直それほど興味がないと思う。オバマがそうだったように。
日米関係強化は継続的に行いたいけど、在韓米軍はかなり惰性的な気がするよ。
視聴者さんの中には、こっちが本編だ!と言ってくれる方も中にはいて、とても嬉しいです!ご期待に添えるよう頑張ります!!😄
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第006話 しらゆきさんとテキセンコピーの謎
(し)「あつまれ!しらゆき姫のてんこ森」お話の一覧ページはこちらです!