#0205 韓国のバランス外交、対中、対北、対日、全部失敗の恐れ!
対北政策については日米や中国との協力を取り付け、習近平国家主席の訪韓も決まりそうですが・・・。
それでも結局中国に頭が上がらず、日本との関係改善は遠そうです。
今回の3行まとめ
- 韓国外交の試練!めまぐるしい外交日程
- 対日、対北、これでいいの?
- 韓国はあっち陣営に行っちゃった?
5ヶ月ぶりとなった日本との局長級協議では、双方の立場の違いが改めて明らかになっただけで、一歩も前には進まなかったようです。
日韓外相会談については、行われるかどうかはっきりしない結果となっています。
2日には日米韓安保高官協議が行われましたが、先日の米韓2+2の時とは一転し、北朝鮮への非核化に連携して取り組むと発表され、3カ国の歩み寄りが見られています。
(参考)毎日新聞 2021/04/03
ただ、日韓両者会談では北朝鮮問題に終始し、両国間の関係改善については議論されなかったと伝えられています。
しかし韓国政府は最近、国連の対北朝鮮制裁委員会の専門家らが要求したデータの提供を拒否したことが分かっています。
(参考)朝鮮日報 2021/04/02
個人情報保護の観点と主張しましたが、同じ要求を受けた日本政府は「公開は許可しない」としながらも提出していたことがわかっています。
韓国政府は北朝鮮と同様、中国への配慮も見せています。
2月に就任したチョン・ウィヨン外交部長官は中韓外相会談に臨みますが、米国より先に中国と外相会談を開くことで、中国重視と見られても仕方ない状況です。
先日はロシア外相と国防次官が韓国を訪れ、国防協力協定を締結しています。
(参考)ソウル新聞 2021/03/29
これに加えて中韓外相会談ともなると、韓国の立ち位置が中露寄りだという誤ったメッセージを発信しかねません。
編集所感
今回の概要!
- 韓国をとりまく環境を見てみよう
- 朴槿恵外交をほぼ継承した文在寅
- 韓国をあっち側に見せる中国
両国共に安全保障を強く米国に依存し、経済面では中国にも強く依存しています。
中国に関しては、韓国は地理的な条件や日本よりも強い経済依存。さらに禁韓令の問題などがあり、従属せざるを得ない状況です。
北朝鮮問題も共通の課題ではありますが、残念ながらこの問題に対しては米国頼みの状況に陥っています。
韓国は北へのアプローチを続けているようですが、ほとんど効果がなく、今回のように北朝鮮に配慮しても見返りはありません。
こうした状況の中で、文在寅大統領はバランス外交を掲げて中国との摩擦を避けてきました。
しかしそれは同時に米国の方針には従わないと言うことになります。
米国とはあくまで北朝鮮を想定した安全保障面での同盟関係ということです。米中の綱引きには関与しないというわけです。
これに対して米国は不満を漏らしています。一方で中国は韓国のこうした米中に対して等距離を保つ姿勢を評価しています。
ただ、米国との距離を置く政策は朴槿恵政権の時から取られていて、文在寅大統領はそれを継承したに過ぎません。
THAAD配備問題については、野党の時に散々反対しましたが、政権を取ってからは逃れられないものと知ったか、拡充や更新を続けています。
文在寅政権が恐らく内部的には掲げているであろう禁韓令の解除については少しも達成されず、何のための中国への配慮か分かりません。
国際的な視点から見ても、欧米諸国や日本が香港、台湾、ウイグル、南シナ海への圧力といった中国の行動を強烈に非難する中、だんまりを決め込んでいます。
恐らく世界は韓国の立場を理解してくれるだろうということで、中国への言及を控えているのでしょう。
あ、これも朴槿恵の時からね。
立場的な問題は理解できますが、世界中からは韓国は中国寄りか、と囁かれているでしょうね。
それでも自国利益の追求という面では徹底していると言えます。
意地悪な言い方をすれば、人権よりも自国利益を追求するという事ですね。ちょっと世界の先進国ではこういう考え方は受け入れられないですよね。
その背景には過度の中国依存と、脱中国を掲げた南方政策、北方政策が振るわず、国内経済も慢性的な不調に陥っていることが挙げられます。
半導体やバッテリーは好調ですが、それだけと言えばそれだけ。造船なんかも巻き返しを図っているものの、その他は全体としては低調です。
おぼろげながら韓国の立ち位置はあっち寄りかと米国も気付いている中での先日の米韓2+2。
韓国の中国や北朝鮮に対する強烈な配慮に米国政府はがく然としたでしょう。米国は単なる安保同盟にすぎないと距離を置かれました。
そんな中でロシア外相と国防次官が訪韓し、露韓国防協力協定の締結。さらには新しい外交部長官による中国との外相会談です。
これが対岸に台湾を見据える福建省で行われると言うことから、韓国は台湾問題に対してもあっち側だというメッセージを米国は受け取ったでしょう。
4月2日に行われた日米韓3カ国の安保高官協議で対北朝鮮への協力関係は確認されましたが、対中国への明確なメッセージは発表されませんでした。
その翌日3日は中韓外相会談。当然これについては韓国は下手に出るでしょうから、また米国を大きく失望させることになるかと思います。
別に米国追従、中国に強硬姿勢というのが韓国外交の答えというわけではないので、文在寅政権の選択を批判するつもりはありません。
現実的な選択だとは思います。問題はその選択で良い結果が目に見えて表れないことだけど・・・。
ちょうど米中のど真ん中にいて、主体性を持って外交ができると思うのですが、今のこうした外交は主体的とは言えないかな・・・。
お〆め
それだけじゃなくて、先進国であれば当然指摘すべき人権の問題や中国の周辺国圧迫への問題に関与しない点も不満だろうね。
ただ、強力なレーダーが配備されていて、米国がそれを使って中国軍の情報をキャッチしているんじゃないかと懸念してるんだよ。
そして・・・しらゆきさんと韓国ツアー
で、安いツアーで行ったから夕食もお昼も食べるお店が決められててね、行くところ全てが焼肉。そしてカルビが出てくるの。
韓国旅行は「カルビを食べました」って記憶しか残ってないよ。
そんなぁーっ!カルビ食べてたほうがマシだったってこと?変な汗出てきた!