#0215 中国の逆鱗に堂々と触れた日本!台湾に日の丸掲揚?日米首脳会談の評価と今後の課題!
一方で台湾の大使館に当たる交流協会に日の丸を掲揚したという報道は正しくないことが分かりました。
今回の3行まとめ!
- 中国の逆鱗に触れた日米首脳会談
- 中国の強烈な反発
- 台湾は日米の関与を歓迎
バイデン大統領は「われわれは自由で開かれたインド太平洋を守るため、中国からの挑戦、東シナ海や南シナ海、それに北朝鮮といった問題にともに取り組むことを約束した」と話しました。
(参考)NHK 2021/04/17
管首相は「台湾や新疆ウイグル自治区をめぐる状況について議論した」と中国の逆鱗に触れる議題を取り上げたことを明らかにしました。
(参考)NHK 2021/04/17
特に台湾について日米首脳会談の共同声明で触れたのは1969年以来約50年ぶりとのことです。
これに対して中国外交部は「台湾と釣魚島はどちらも中国の領土だ。香港関連および新疆ウイグル自治区関連の問題は純粋に中国の内政問題」と反論しました。
(参考)中国外交部 2021/04/17
また「中国の内政を著しく妨害し、国際関係の基本的規範に深刻な違反をした」
「中国はこれに強く不満を持っており、これに強く反対しており、外交ルートを通じて日米に厳粛な立場を表明している」としています。
日本や米国の中国大使館も声明を発表し、首脳会談の共同声明を批判しています。
(参考)中国大使館 2021/04/17
(参考)中国大使館 2021/04/17
一方で台湾総統府からは、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したのは3月の日米安全保障協議以来2度目とし、日米両政府が台湾海峡の平和と安定を重要視していることを歓迎し、感謝と認識を表明するとともに、このことがインド太平洋地域の平和と安定に積極的に貢献するものと信じています」と述べています。
(参考)中時新聞網 2021/04/18
編集所感
今回の概要!
- 共同声明後に日本に必要なこと
- 自主防衛度を高めよう!
- 日本の姿勢を明確に見せる!
日本が米国と中国という2つの大国に挟まれていることは言うまでもありません。安全保障上は米国に強く依存し、経済面では両国に強く依存しています。
近年では中国との貿易額が増大、米国を追い越して、経済面では中国を無視したり軽視することは難しくなりました。
一方米国との貿易関係は常に波乱に満ちてきたわけで、良好というわけではありません。これからも厳しい競争を繰り広げていくこととなります。
安全保障面では、特に海洋への進出を広げる中国に対して牽制を行ってきましたが、尖閣諸島を考えればいかに不十分かが分かります。
とはいえ米軍が平時に積極的に関与するということはなく、基本的に日本は自国で領海と領土を守らなければなりません。
現在はそれができているとは言えない状況で、政治的な判断、決断が必要になります。
今回は台湾に言及したことが特に注目されていますが、日本近海や東南アジアにおける中国の姿勢への批判も多く含まれています。
この共同声明を受けて、日米同盟の深化だけではなく、国内でも具体的な行動が求められることでしょう。
中国は日本に対してバランス感覚のある対応を求めていますが、両天秤が少しでも米国に傾けばこのように注文してきます。
特に最近は米中間の緊張が高まっていることもあり、過敏になっています。当然ウイグル問題は中国の逆鱗です。
中国に一切の配慮をせずこうした問題に堂々と踏み込んだことは高く評価します。しかしこれからの具体的な行動が伴わなければ意味がありません。
日米同盟は安全保障面において極めて重要ですが、日本は防衛面に関してはより独立した力を持つ必要があります。
単独での自主防衛というのは今や理想に過ぎませんが、自主防衛比率を高め、単独で防衛できる範囲を広げていく必要があるということです。
台湾問題については今更、ようやく、とも言えますが、日本は結局この50年間、中国に配慮して無視してきたわけです。ふざけた話です。
このようなものも結局のところ米国の外交政策に左右されてきたわけで、外交についてはもっと独立性と主体性を持たなければなりません。
対中政策や安全保障に関わる点では日本は米国と価値観を共有していることになっていますが、線引きは必要です。全て米国の決定に従う必要はありません。
そもそも日本はアジアの安全保障問題を徹底的に避けてきました。憲法や自衛隊の立場などからですが、それは言い訳にしか過ぎません。
かつて自衛隊の海外派遣について大論争となりましたが、日本は様々な形で国際貢献を行っていく必要があります。
これから日中関係の急速な悪化が懸念されますが、中国との経済関係を重要視するあまり、こうした中国の脅しに屈してはなりません。
それはそれ、これはこれです。政治的関係が冷え込んでも経済が冷え込むとは限りません。政冷経熱という言葉があるように・・・。
中国との関係においてわたしは韓国の態度を痛烈に批判しますが、日本があのように卑屈になるのは国民として許せません。
中国は香港やウイグルの問題を内政問題としていますが、問題があるという認識はあるようです。
人権問題は国内で解決できるものではないことが多く、ミャンマーとて同じです。ミャンマーも中国と同じように軍が民間人を殺害しますもんね。
そうした問題には国際社会が関与し、解決に導くべきであって、中国には適切に解決する能力がないと誰しもが思っています。真っ当な国なら。
同様に台湾問題も常に存在し続けていて、中国は解決することができていません。統一だなんて夢のまた夢です。
台湾に関しては歴史的に日本と米国にも責任があり、解決に協力しなければならないでしょう。
台湾の日本大使館にあたる交流協会に、日本の国旗が揚がったという報告が出ています。これは日本の中国と台湾に対する姿勢の変化の表れですね。
これまでは中国への配慮で掲揚することができなかったといいます。何とも間抜けな話です。
おっと、古屋圭司衆議院議員!!この建物、日本駐台代表の官邸だそうですよ!台湾メディアに突っ込まれてますよ!!
(参考)中時新聞網 2021/04/18
ともあれ、中国の過剰な反応にビビる必要もないし、堂々と日本の主張を示せば良いだけのことです。
お〆め
表面的な関係は良いかもしれないけど、裏側で大きな苦労をすることになるし、対等な立場を維持しにくくなるんだよ。
どちらかにもたれかかったりとかしていたら、結局はいいように扱われるんだよ。
そして・・・しらゆきさんの恐怖体験
(参考)朝日新聞 2021/04/17
2年ほど前のことなんだけどね。出張で始発の電車に乗るために駅に向ってたときのことなの。
高い建物があってね、その壁の前に人が立ってたの。しかも上を向いてたんだよね。
上に何かあるのかなって見てみたんだけど何もないの。っていうか夜が明けてないから上に何があるかとか見えなかったし。
10歩ほど歩くと、同じビルの壁に向ってしかも同じように上を向いた人が立ってたの。不思議でしょ?
二人とも男の人で、ずっと上を向いたまま微動だにしないの。
その二人のすぐ後ろを通ったんだけどね、私の存在には気づいていなかったみたいよ。
「宇宙と交信しています。話しかけないでください。」っていう雰囲気だよ。