中国が検閲で転載禁止した温家宝エッセイを読んでみた。やっぱ文革に触れちゃマズいよね・・・

#220 中国が検閲で転載禁止した温家宝エッセイを読んでみた。やっぱ文革に触れちゃマズいよね・・・


(ゆ)温家宝元首相が4回に渡ってマカオの新聞に寄稿したエッセイ。
これが中国の現体制を批判したものだとして検閲対象となり、削除や転送禁止扱いとなりました。
文革日中戦争の認識の違い現体制への不満が綴られているということです。

今回の3行まとめ!

  1. 危険視された元首相のエッセイ
  2. 文化大革命など中国の不都合
  3. 理想と違う今の中国
(し)2013年に引退した中国の温家宝前首相が澳門導報に「わたしの母」というエッセイを4回に渡って寄稿。

この内容が、中国がタブーとしている文化大革命に触れていることや、現政権への批判とも取れる内容が含まれているとされ、検閲を受けています。


WeChatでは規約違反により削除されたと表示されるようです。

4月17日に寄稿された最終回である第4回は、CNNによると数十万回共有されたとのことです。

(参考)CNN 2021/04/20

ほとんどの投稿や転送は検閲当局によって削除され、残っている物も転送禁止となっていてこれ以上の拡散は抑えられたようです。

基本的には母親を中心とした内容で、日中戦争当時の家族の貧しい暮らしが克明に描かれているとのことです。


日本軍の横暴を描く一方で、偽装軍や国軍による堪えがたい横暴についても触れています。

更には内戦時の国民党軍の横暴。その後更に長きに渡って続いた貧しい生活についても延々と綴られているようです。

文化大革命の時に父親は学校に監禁されて給料も停止酷い尋問と暴行を受けたと書かれています。

問題となったとされているのは最終回第4回の末文で、これが現習近平政権を批判したものだとの指摘があります。

私が思い描く中国は、公正と正義に満ち、人の心、人間性、人間の本質を常に尊重し、若さ、自由、闘争心が常に感じられる国であるべきです。」

「私はこのために泣き叫んで闘ってきました。これは、人生が私に教えてくれた真実であり、母が私に与えてくれた真実です」と締めくくっています。

編集所感

今回の概要!

  1. 読みましたけど・・・
  2. 中国における自称クリーン
  3. 嫌われ者からの批判
(ゆ)新聞でこの記事を見つけたので調べたところ、頑張れば出てくるものですね。原文が至る所に転載されていました。権利問題はどうなってるんだろう・・・。

こういうのは実際に読まなきゃ何も始まらないので読みました。量的には新聞の一角に載ってたもの4つなのですぐに読めますね。

澳門導報の最新号なのか何なのか。とにかく第4回が掲載された紙面は合法的に公開されていて、こちらで本物を目にすることができました。


いつまでなのかはちょっと分からないけど。新しいのが出たら古いのは見られなくなりそう。


温家宝って誰だっけ?という人もいるかもしれないのでちょっとだけご紹介。

習近平の前の胡錦濤が国家主席だったときの10年間、中国の首相を務めた人物です。2003年~2013年。


その前の江沢民時代の5年間金融・農業担当の副首相を務めています。1942年生まれで天津の出身。

エッセイにも書かれていましたが、貧しい教師の両親を持つ家庭に生まれ、一般庶民として日中戦争やその後の国内の混乱を生きてきています。

そこには共産党に対する賞賛は一言もなく、ただただ貧しい生活が続いていて、母親が力強く支えたと書かれていました。

母親はとにかく厳しかったようで、父親に対して賄賂を決して受け取らないようにと諭していたとも書かれていますね。

一応温家宝自体も非常にクリーンな政治家だというのが売りでした。ニューヨークタイムズのスクープでは親族の不正蓄財が明らかになっていますけど・・・。

(参考)NYT 2012/10/26

親族ががめつくて断り切れないというのは中国政治あるあるですけどね。まあ温家宝を擁護するつもりはさらさらないですけど。

こういうのも公文書ベースで明らかになった物をまとめているのですが、鵜呑みにしていいのかどうかも迷いますね。

反腐敗を掲げてクリーンなイメージがある習近平も親族の不正蓄財が明らかになりましたね。これももう10年も前ですか。


これを報じたブルームバーグは中国から遮断されたらしいですが、これもまた不都合な真実なのかな?

温家宝エッセイに対して面白い分析があって、この中で引退という言葉が3度使われているんですね。

一つは父親の教師引退。残りの2つは自身の首相の任期が切れて政界から引退したというもの。

暗に習近平も引退すべきだとしていて、これが問題だったのではないかという見方もあるようです。

また、抗日戦争の開始を盧溝橋事件とする記述があり、これは現政権の14年戦争を否定するものだとも指摘されたようですね。

そもそも温家宝や胡錦濤は李克強を次の国家主席にしたかったらしいですが、江沢民がしゃしゃり出てきて習近平を押し上げたとされています。

温家宝自体が中共権力者としてはちょっと他とは違った感覚を持っていたこともあって、習近平とは反りが合わないと思います。いや、誰ともか・・・。

香港への強硬対応を選択した習近平に対し、温家宝や胡錦濤は反対していましたからね。

温家宝は一般庶民からは人気が高かったようですね。周恩来元首相のような感じで全国的に。四川の地震の時にもすぐに現地に行きましたしね。

なんだっけ?洪水か何かの被害の時とかコロナの時とか、習近平は自分で行かずに李克強を行かせたら李克強の人気が出て妬んだりしてたような・・・。

対外的には習近平も温家宝も大差ないとは思いますね。大枠では。ただ、人当たりは温家宝の方が良さそうですけどね。でも所詮中国は中国ってこと。

今回の事で改めて思ったのは、中国は本当に度量が狭い。比較すれば温家宝よりも習近平は狭い。そして臆病だと思う。

このような些細な価値観や路線の違いですら内包することができず認められない。更には脅威と感じて封殺する。ふふっ、愚かしい。

臆病さを堅く大きな殻で隠し、外側では強い中国を演じる。この姿を滑稽の一言で締めくくります。そしてこれが中国です。

お〆め

(し)温家宝って知らないねぇ。

(ゆ)あっ、そう?もう10年前だからね。

(し)その頃だとますますこういう難しい話に興味なかったし。

(ゆ)あ、でも、SMAPが北京公演やるとかって言って会見したときにいたのが温家宝じゃないかな?あれって2008年とかそんなくらいだったと思うけど。

(し)あー、それはニュースで観たかも。

(ゆ)あれって結局やったんだっけ?何かなくなったんじゃないっけ?

(し)うーん、知らない。そんなに興味なかったし・・・。

(ゆ)まあ、この話はどうでもいいんだけど、日中関係が最悪だった時期とその後の良くなった時期、また悪化した時期を経験してるんだよ。

(し)なんか酷い時あったよね。日本車壊したりとか。

(ゆ)最初の方は小泉首相の時で靖国問題が発端。その後は民主党政権尖閣諸島の領有権でかな?確か。

(し)古い方は覚えてないけど、最近の方は凄く異常な感じだったような気がする。お店壊したりとかして。

(ゆ)一時期は中国政府の制御範囲を超えたかのようだったけど、最終的には何とか取りまとめたんだけどね。

(し)でもそもそもは反日教育のせいでしょ?

(ゆ)元はと言えばね。それとネット愛国者、メディアが過剰反応して大変なことになったよ。きっとメディアも指導されたと思う。煽りすぎって。

(し)えっ?メディアのせいなの?

(ゆ)ほら、中国共産党って基本的に失敗は人のせいだから。いつも通りにやってただけなのに突然文句言われたりするんだよ、メディアも。

(し)大変だねぇ。ところでその温家宝さんのエッセイ?そんなに問題なの?だって一応元首相でしょ?

(ゆ)習近平は前の胡錦濤が主席だった時、序列では6位だったんだよ。その時は集団指導体制で、トップの9人が多数決で決めてたらしい。

ただ出身や派閥がバラバラで意見が全然まとまらなくて苦労してたのをずっと見てたんだよ。

(し)へーっ、多数決とかしてるんだ?意外!

(ゆ)トップだけでだけどね。それで習近平は一枚岩にするために考えの違う人を排除して、ほぼ独裁体制にしたわけ。

(し)一党独裁をさらに独裁にしちゃったってこと?

(ゆ)そう。それがまるで毛沢東みたいな権力集中だとか個人崇拝に傾けてるんじゃないかとか言われているんだよね。

(し)ふーん。とにかく権力者なんだ。

(ゆ)何かこの前ダボス会議の映像を見た時は、随分年取ったなって感じたけどね。

(し)そう?わたしはあんまりよく分からなかったけど。で、いつ引退するんだろうね。

(ゆ)ボケるか病気になるまで続けるらしいよ。少なくとも2030年とか2035年までは続けたいんじゃないかな?

(し)長っ!!

そして・・・しらゆきさんは聖子ちゃん派?

(し)このまえね、NHK BSプレミアムの音楽番組にね、工藤静香さんが出てたよ。さん付けの方がいいよね?こういう場所では。

(ゆ)どっちでもいいんじゃない?呼びやすい方で。

(し)あ、そうなの?それで、20代の頃の映像も出てたんだけど、かわいかったよ。ゆるりんは誰派?

(ゆ)誰派って、別に誰派とかないけど。うち、子供の頃はテレビ観られる時間が決まってたからその頃の人たち全然知らないんだよ。

(し)えーっと、じゃあ今は誰派?

(ゆ)えっ?その誰派っていうのがもうよく分かんない。そもそも最近音楽全然聞かないし。

(し)乗りが悪いなぁ・・・。なんかね、80年代のアイドル全盛期って松田聖子ちゃん派か、中森明菜ちゃん派かって感じだったんでしょ?

(ゆ)何そのネット検索か聞きかじりっぽい知識のオンパレード。

わたしの姉は松田聖子派だったらしいけど、わたしが物心ついた時はもう第一線じゃなかったんじゃないかな?たぶん・・・。

(し)80年代のアイドルは、なんか別格だよね。YouTubeでたまに見たりするよ。

(ゆ)何それ?最近そんなのが流行りなの?全然ついていけないんだけど・・・。

(し)こまったチャン、だなぁ・・・。最近80年代のファッションとか音楽がちょっとした流行になってるんだよ?

わたしはどっちかっていうとかっこいい系よりかわいい系の服が好きだから、聖子ちゃん派ってとこかな。

そういえば最近はずっとテレワークだから洋服も買わなくなっちゃった。

(ゆ)部屋着で仕事してるの?まさかパジャマのままじゃないよね。

(し)朝起きたらちゃんと着替えてヘアメイクもそれなりにやってるよ。だって突然オンラインのミーティングが入ったりするし、顔写すのが当たり前のようになってるからね。

(ゆ)この前オンラインミーティングやったんだけど、気付いたらわたしだけしか顔映してなかったよ!

(し)あ、そういえばゆるりんはそろそろ服変えたほうがいいんじゃない?もうすぐ5月だよ。ゆるりんも服は明るいピンクがいいと思うよ。

(ゆ)思い切りかぶるじゃん・・・。それにピンクはどうかな、ちょっと・・・。

(し)その999.9(フォーナインズ)の眼鏡もまた新しいのに変えたら?「女性らしさを引き立てるデザイン」っていうピンク系の眼鏡が新しく出てたよ。

(ゆ)そっちもピンク?

(し)お店に見に行くなら、緊急事態宣言解除されてからなら付き合ってあげるよ。

(ゆ)表参道って面倒じゃない?駅からも遠かったし・・・。

(し)渋谷にもあるみたいよ。スクランブルスクウェアって新しいの?

(ゆ)あぁ、前だけ通ったことある。渋谷はヤバい若者が多そうだからなぁ。

(し)とにかく今は会社から外食はダメって言われているんだー。だから緊急事態宣言解除されてから、ショッピングとランチに行こうよ!

(ゆ)うん。わたしたちそもそも宣言が出てる時は会ってないしね。またしばらくだねぇ。

お笑い東亜研究会

YouTubeチャンネル「お笑い東亜研究会」のブログサイトです。 ここではチャンネルに掲載された動画の他に、動画投稿されていないオリジナルのコンテンツも提供していく予定です。(あくまで予定です) そのうち記事が増えていくと思いますので、期待して待っていて下さい。 しらゆき(左)と、ゆるりん(右)の2人でお届けしてまいります。