韓国に表現の自由はあるか?金日成抗日回顧録は販売禁止?

#0219 韓国に表現の自由はあるか?金日成抗日回顧録は販売禁止?


(ゆ)韓国で一度は出版禁止となったはずの金日成回顧録が現在販売されていることが発覚!
北朝鮮の出版物搬入には統一部の承認が必要なはず・・・。
しかし出版社側は韓国は出版許可制ではなく自由があると、販売を続ける構えです。

今回の3行まとめ!

  1. 金日成回顧録韓国で販売中
  2. 最高裁では利敵表現物扱い
  3. 有害図書扱いの可能性も
(し)北朝鮮の故金日成主席の回顧録、「世紀とともに」が韓国国内の出版社から販売されて議論となっています。


この書籍が北朝鮮で出版された1992年以降、韓国でも国内出版をしようとある出版社が試みましたが、事実関係の問題を指摘され挫折。

最終的には2011年の最高裁判決によって「北の対外宣伝用であり利敵表現物に該当する」として出版が禁止されました。

この書籍は全8巻で価格は25万から28万ウォン。日本円にして約2万5千円程度ということです。現在も購入可能なようです。


韓国統一部は北朝鮮の書籍搬入には承認が必要だとしていて、出版社からの事前協議や搬入承認要求は受けたことがないとしています。

出版社側はこの本に対して「世界の多くの言語に翻訳出版された本」とし「この本の出版が民族の尊さを悟らせ、南北和解のきっかけになればいい」「販売収益金は、統一運動の資金に使用する」としています。

しかし法曹界の一部では国家保安法違反の可能性を提起しています。第7条、賞賛や鼓舞、宣伝などに当たるということです。

これに対して同調した場合も7年以下の懲役になると規定されています。

さらにこの書籍は刊行物倫理委員会の有害刊行物審議対象となる可能性も指摘されています。


理由としては自由民主主義体制を全面否定し、体制転覆活動を鼓舞または煽動して国家の安全や公共秩序を明確に害するからということです。

編集所感

今回の概要!

  1. 読みました
  2. もう一人の金日成?
  3. デタラメだらけのファンタジー
(ゆ)様々な見方や考え方、また、韓国政府としての立場というものがあるのでしょうが、わたしは別にいいんじゃないかと思いますね。

きちんと韓国で教育を受けた人間なら、ここに書かれた内容に頭が左右されるようなことはないと思います。

ただ、韓国政府としては心配なんでしょうね。これが宣伝にまみれたお笑い本ならどうでもいいのでしょうが・・・。

わたしもこの本を読みました。8巻と言っても膨大な量ではなくて、早い人なら1時間もかからない文字数です。

ただ、これで2万5千円はどう考えても高いな・・・。全巻をまとめてハードカバーにして2500円でも高い気がする・・・。

内容としては金日成の子供時代から、日本が敗戦して解放されるまでの日を書いています。他ではあまり触れられない内容ですね。

後の3冊は金日成死後に編さんされたものだとか言われているようですね。

メディアなどによると、至る所に誤りや誇張が散見され、史実に全く一致していないと思われる点が多く見られるとか。

歴史問題に敏感な韓国にとってはそうした一つ一つが気に食わないようですね。老人の曖昧な記憶だからいいじゃない。

自称元慰安婦の人たちだってめちゃくちゃ曖昧な記憶だらけなのに裁判で証言として認められるんだから・・・。

所詮金日成目線で、北朝鮮人民が読むことを念頭に書かれているので様々な脚色や歪曲、誇張が含まれているようです。

わたしも読み進める中で、利敵行為だとか自由民主主義体制全否定以外で、韓国政府にとって様々な不都合が含まれていると感じました。

ここに描かれた金日成はまだ強大な権力を持った独裁者ではなく、朝鮮独立の夢を追いかけた一人の青年でしかないわけです。

言うなればまだ人間なんですよね。こうした姿を韓国人に見せたくないというのが政府のお偉いさん方の考えなのでしょうか。

韓国は日韓併合時に朝鮮独立のために戦った人たちを独立闘士などといって讃えていますが、これを見る限りでは金日成もその中に含まれますね。

後の共産化や独裁化を否定したとしても、この時点では一介の独立闘士。

本当に真面目に活動していたかどうかは別として、彼は常に独立のために心血を注いでいるということになっています。最終的に共産化か民主化で分かれただけで。

あと、上海臨時政府でしたっけ?これを現政権は正当な韓国の始まりとしていますが、ここに参加していた人たちが北側に行ってるんですよね。

そうしたら北側も一応正当な流れにあるってことになるのかなぁ・・・。知らないけど。どうするんだろう。そこがイヤなのかな?

金日成の目線から見ているので、自分たちの周り以外は全部ダメなヤツらみたいに書いてあります。

もちろん日本は敵でしかありませんが、ロシア、ソヴィエト、コミンテルン、清朝、分裂状態だった中国、朝鮮王朝。全部ゴミ扱いです。

一応韓国の歴史では大韓帝国とか旧朝鮮王朝は源流だしマトモだったのに日本がグチャグチャにしたみたいに教えてるのかな?

なのに朝鮮王朝と大韓帝国をメタメタに批判して、大国の事大主義に流され続けた主体性のない売国奴みたいに言っているわけです。

そいつらのせいで朝鮮はこんな有様だととにかくほとんど全員をボロクソに批判していて、ひょっとしたらこれが韓国政府の譲れないところなのかな?

まあ、共産党国家にありがちな、自分は100点、あとは0点みたいな感じですね。まあああいう人たちは常にそんな感じだしね。

結局のところ、こんな本、笑いの種でしかありません。相変わらず日本軍には連戦連勝していますが、実際の歴史は微塵も動かなかったよね。

日本、中共、韓国のいずれの記録ともまったく整合性が取れていない完全に宙に浮いた内容らしい。笑っちゃうね。

その他韓国で指摘されているのは中国人と朝鮮人の差別問題を金日成が解決したという記述。文献には彼の名前は一つも出てこないとか。

読み物としては面白いので、ヒマで興味がある人は是非どうぞ。

まあ、史実ベースのファンタジー歴史小説と思えばそこそこの読み物です。両親がクリスチャンだったとか名前変えたとか知らなかったよ。

お〆め

(し)金日成っておじいさん?

(ゆ)そうそう。金正恩のおじいさん。あの人のコスプレしてるんだよ。しらゆきさんは生きてるの見たことないよね。

(し)テレビの何かで見たことあるけど。ちょこっとね。

(ゆ)わたしもリアルタイムでは見たことないんだよね。物心ついたときはまだ生きてたはずだけど・・・。

わたしの子供の頃の記憶は拉致被害者事件が発覚して大変なことになったって記憶かな。

(し)わたしもその話は子供の頃から興味あって、今も解決をとにかく願ってるよ。

(ゆ)金日成は首謀者だからね。

(し)そっか。そう考えるとそんな人の本って感じになってくるね。

(ゆ)確かに悪辣な北朝鮮独裁政権とは別の一面しか見えてこないとも言えるね。そういう意味でも韓国は危険視してるのかも。

(し)ゆるりんはどうやって読んだの?

(ゆ)日本では北朝鮮の著作権は有効ではないから公開されている物を読むことができるよ。

(し)そうなんだ。じゃあ北朝鮮の映像とかも使い放題なの?

(ゆ)そういうことになるらしいね。わたしはややこしそうだから使ったことないけど。日本国外だと適用されたりとかあるだろうし。

(し)ふーん。なんだか複雑だね。

(ゆ)そういうところには手を出さない方がいい。ほら、一応YouTubeはグローバルな空間だからね。日本以外からも視聴できるし。
ところでどう?しらゆきさんも読んでみたら?

(し)うーん。なんだか難しそうだよね。でも難しい本に「挑戦するときがキタ」のかな。「北朝鮮」だけに・・・あは。
でも、北朝鮮の人たちの本当の生活環境の方には興味あるなぁ。

(ゆ)来月本が出るよ。北朝鮮に駐在していた人の妻が書いた本。

(し)それは読んでみるから買ったら貸してね。

(ゆ)英語だけどね。結構高いんだ。3000円くらい。

(し)えっ??あと、あの北朝鮮に潜入した人の映画は面白かったよ。何か北欧の国の。

(ゆ)あ、観た観た。「The mole」ね。アレはすごかったね。

(し)ああいう裏側を暴露する話を知りたいなぁ。

(ゆ)ここで言わない方がいいかも。

(し)ひえっ!

そして・・・しらゆきさんの関わってはいけない人

(し)ノンフィクションの小説とか映画はやっぱりすごいよね。

(ゆ)わたし、本は基本的にノンフィクションしか読まないの。ドラマはそうはいかないけどね。

(し)何だろう。フィクションだとこんなのありえないって思えるけど、ノンフィクションだとひえーっ!こんなこともあるの?って思っちゃうよね。

(ゆ)事実は小説よりも奇なりってことだね。基本的に小説は実際に起こった出来事から発想を得ていることが多いからね。

(し)それで、20年以上前の事件なんだけど、「桶川ストーカー殺人事件」っていうノンフィクションの本を読んだんだ。

ひとりの週刊誌記者がね、殺された女の子のお友達から「犯人はこの人なんだ。捕まえてくれ」って言われて、執念で犯人を探し当てるの。

おまけに警察の怠慢と闇を暴露したんだよ。その記者が書いた本だからものすごくリアルで恐ろしかったよ。

読んでて手に汗かいて小説がバリバリになったよ。

(ゆ)桶川ってどこ?

(し)埼玉県だよ。

(ゆ)何か似たような話なかったっけ?

(し)それは2012年の逗子ストーカー殺人事件だよ。そっちもかなりヤバい元彼ストーカーだったよね。

(ゆ)えっと、わたしが借りた本は?

(し)桶川の方だよ。
ストーカーとなった元カレがなんだか正体不明で、不気味さが異常で怖かった。実行犯はお金で雇われたゴロツキチンピラさんだったけどね。

(ゆ)あれ?お兄さんとかも関わってるんだっけ?これって。

(し)そうそう。色々複雑なんだよ。
それでね、世の中には絶対に関わってはいけない人っているんだよね。まさにその元彼ストーカー男がそういう人。

(ゆ)何かそういうの聞くと男性不信になるよ・・・。

(し)それに金正恩もその一人だよね。一生関わってはいけない人。関わると末恐ろしい・・・
それがわかっているのに、自ら関わっていった「The mole」の映画はすごかったよね。

(ゆ)うん。あれは皆さんにも是非お奨めしたい内容です。

(し)わたし、あれ見ながらまた手に汗かいたよ。

最後に「この主人公は殺されました。ご冥福を祈ります」ってテロップが出て終わるんじゃないかと思ってほんとに怖かったー!

お笑い東亜研究会

YouTubeチャンネル「お笑い東亜研究会」のブログサイトです。 ここではチャンネルに掲載された動画の他に、動画投稿されていないオリジナルのコンテンツも提供していく予定です。(あくまで予定です) そのうち記事が増えていくと思いますので、期待して待っていて下さい。 しらゆき(左)と、ゆるりん(右)の2人でお届けしてまいります。

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