第099話 しらゆきさんの忘れられない恐怖体験 パート1 【あつまれ!しらゆき姫のてんこ森】

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第099話 しらゆきさんの忘れられない恐怖体験パート1



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(し)小学校高学年のときにね、首が回らなくなったことがあるんだ。借金じゃないよー!

(ゆ)あれじゃない?霊じゃない?

(し)それがね、寝違いとかじゃなくて、真横を向いたまま首が戻らなくなったの。夜だったかな。外は暗かったの覚えてる。びっくりして大泣きしたよ。

(ゆ)ほら、霊みたいな感じしない?

(し)母親の車に乗って救急病院に行ったけど、原因がわからず直らなかったよ。わたしはずっと泣きっぱなしでね、何を聞かれても答えられないの。

それでお医者さんが私の母に「娘さんを強く叱ったりしてませんか?精神科に行ったほうがいいかも」なんて言ったみたいなんだ。

(ゆ)覚えてないの??

(し)覚えてないよ。ずっとこんな感じで横向いて黙ってたの。

それで、家に帰ってから母は父親に「DVじゃないかって疑われた。あのお医者さん許すまじ!」ってぷんぷんしてたよ。

(ゆ)そりゃ怒るよね。失礼な・・・。

医者って自分が分かんないとすぐ精神的な何とかにするよね・・・。だいたい救急の医者って専門でも何でもないでしょ?

(し)わたしは首がまわらないことで疲れが出て、すぐに寝ちゃった。次の日起きたらけろっと直ってたよ。

ひょっとしたら睡眠導入剤をもらってそれを飲んだのかもしれない・・・。

(ゆ)えっ?そうなの?

(し)よくわかんない。あれから二度と起きないんだけど、あれって何だったのかな。

(ゆ)だから悪霊に取り憑かれたんだよ。通りすがりの。

(し)今でも忘れない出来事だよ。なんかね、首が戻らないというより、グイって横に向くように固定された感じだった。

大泣きしたのは、誰かが自分の頭を押さえつけてるみたいで怖かったからなんだよ。

(ゆ)ちなみにわたしは霊感とかそういうの全く分からないからね。なのでそういう経験もないよ。

(し)そういえばもうひとつ忘れられない恐ろしいことがあるよ。あまりに怖くて誰にも言えなかった話。

なんか言ったら呪われそうで長年言わなかったんだ。

(ゆ)うわっ、まだそういう話あるの?ちょっと時間的に無理かな・・・。

(し)あっ、そうなの?さっきの長かった?じゃあ次回聞いてね!

(ゆ)夏の怪談にはちょっと早いけどね・・・。

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