第100話 しらゆきさんの忘れられない恐怖体験 パート2 【あつまれ!しらゆき姫のてんこ森】

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第100話 しらゆきさんの忘れられない恐怖体験 パート2



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(し)前回を上回る恐怖体験、聞いてくれる?高校の時に同級生の家に泊りに行った時のこと。

田舎にあるお屋敷のようなすっごい大きな家でね、わたしのために部屋を一つ用意してくれて、そこで一人で寝ることになったんだ。

なんで友達の部屋じゃなかったのかよく覚えてないんだけど。

(ゆ)なんかベタな怪談話みたいな展開だね・・・。

(し)それでね、夜寝ようと思って目をつむると、部屋のドアがスーッと開いて真っ黒の大きな生き物がのっしのっしと部屋に入ってくるの。

そして私の上にどしんって乗っかるんだよ。

(ゆ)その感じは黒豹だね。根拠ないけど。なんとなく。

(し)もっと毛むくじゃらなんだよ。それが異常に重くて息ができなくなって、つぶされる!ぶはーっ!て目が覚めるの。

(ゆ)うわっ!何か本当にホラーな世界だね・・・。

(し)そうなんだよ。それで直観的に目覚めなかったらヤバイのがわかってたから、寝ないようにしてた。

でも眠くなってうとうとすると、また黒いやつが部屋に入ってきたよ。もう夢か現実かよくわからなくて怖かったー。

(ゆ)何か前回と違って本当に変な霊が出てきたって話っぽいね。

(し)そう思うのが怖いから夢だということにして、寝ないようにしてたよ。だって目をつむらなかったら出てこなかったもん。

(ゆ)ほらほら。そういうの怪談話によくあるよね。

(し)翌朝はね、何事もなかったようにふるまって早々におうちに帰ったよ。でもあまりに怖すぎてその同級生には聞けなかったの。

だって彼女にその話をして、「あ、あれ見えちゃった?」なんて言われたらもう恐怖体験どころじゃないよね。

(ゆ)ははっ、でもどうしようもないよね。警察に通報とかできないし。

(し)それで2度とその子の家には泊りにいかなかったよ。

(ゆ)なんか凄いね。わたしそういうの全くないんだよね。これに関しては羨ましいとかは全然思わないけど・・・。

(し)もう今思い出しても恐いよ。それ以来少しずつ私の方からフェードアウトしちゃった感じ。

なんかわからないけど、ピコーンって危険信号を読み取ったんだよね。これ以上この子に関わってはいけないーって。

(ゆ)へぇ。そういう危機察知能力みたいなのが働いたんだ・・・。

(し)あの子、今どうしてるんだろ、Facebookとかやってるかな。検索してみようかな。

(ゆ)そしたらまた黒い生きもの、また部屋に入ってくるかもよ!

(し)えっ?こわっ!


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