#0095 中国の第5世代戦闘機?殲20(J-20)がついに量産開始?米国F-22に勝てるのか?
中国ネットでもなぜ量産化されないのかと様々な憶測が出ていました。
米国のF-22には及ばないのでその段階では量産化は不可能だとか、垂直離陸型のJ-18を開発していてそちらが主力になるだとか推測されています。
しかし最近の報道ではこれまで懸念されていた機動性の問題が解消されたJ-20Bが量産体制に入ったとされています。SCMP 2020/07/12
推力ベクトル技術、TVCと呼ばれるエンジンの推力をノズルによって推力偏向を行う機能が搭載され、当初目標とした機動性が確保できたということだそうです。
中国では7月8日にJ-20Bの公開行事が行われ、軍の高官が多数参加したと報じられています。
しかし中国国内にはこうした報道はされておらず、対外的な宣伝にすぎないという見方もあるようです。
この新しい戦闘機は大量発注が行われ、月産4機、年産48機のペースで量産が開始されるということです。
ただ、中国の国産エンジンWS-15の開発は遅れが生じていて、引き続きロシア製のエンジン、サターンAL-31が搭載されると報じられました。
中国がWS-15の開発を待たないまま量産に踏み切る理由としては、すでにF-22と対等に戦えると判断したか、エンジン開発の遅れが深刻だとも推測されています。
しかし中国側はWS-15エンジンの開発は非常に順調に進んでいて、1年後または2年後には準備が出来ているかもしれないと消息筋は伝えています。
最終的にはJ-20Bに国産エンジンを搭載することを目標としているようです。
中国では昨年末までに約50機のJ-20が配備されたとみられています。
こうしたタイミングでの量産化計画発表についてはインドや台湾問題を意識したとも、日本や韓国などでF-35配備が進む中で対抗意識が関係していると推測されています。
編集所感
中国はこれまでも対外的に虚勢を張るために、未完成品が完成したと報じることがしばしばあったからです。
そういう意味では軍事パレードで張り子の虎を展示する北朝鮮と中国人民解放軍は全く同じということですね。
J-20の後ろにBがつくほどの大きな変化ですから、普通なら軍事メディアが放っておくわけもないですよ。大騒ぎをするはずです。
これで名実共に世界最強の戦闘機になったとか、F-22を大きく超えたとかね。
それがないというのが本当に怪しい。
年間約50機というのも、2018年に発表された2019年の戦力化数と変わらないということは、量産とも言えないのではないかと思います。
わたしは周辺諸国で次々F-35が配備される中で、J-20が一段階進化し、人民解放軍空軍は恐れていないというのを示したいだけじゃないかと思います。
インドがロシアから購入しているMig-29とSu-30MKIへの優位性が更に高まったことも示したいのではないかと思います。
これはスペック的には明らかな差があるとされているので恐らくは中国の主張するとおりなのでしょう。新浪網 2020/06/23
インドはこれに対抗してMig-35といまだ開発中のSu-57の導入を検討していますが、これが導入されても中国は十分対抗しうると言いたいのでしょうかね。
Su-57はまだエンジンやステルス性能に問題があるようですが、完成すれば中国にとっては大変な脅威になるとされています。
急いでパクらないとね・・・。
J-20は度々F-22やF-35の対抗機として紹介されますが、空対空の戦闘を想定してF-22との能力比較が常々行われています。
速度や航続距離が同等だからということもあると思われます。1機当たりの費用の差を示してコストパフォーマンスをアピールするためとも考えられますね。
J-20はF-22の3分の1ほどの価格ということです。これをF-35と比べると差がないのだけれども・・・。
当初は国産エンジンWS-10Bを搭載という話でしたが、実際にはロシア製のサターンAL-31が搭載されているようですね。
このWS-10Bは実績がないからか、実際の能力が低いからか、中国が戦闘機を輸出しようとすると、ほぼ必ずロシア製にしてくれと注文が来るそうで・・・。
まあ分かるような気がします。軍関係者はまた色々な視点で見ているのでしょうね。
中国が可能な限り国産エンジンで売りつけようとする姿勢も不振を感じさせていたりするのかもしれませんね。
実際自分たちも載せていないというのにね・・・。
こうした軍事関連で性能を誇張しても、実際には試験が行われるわけで、その時にボロが出ればどう言い訳するんでしょうね。
商売と面子のために性能を盛るのは無駄なような気がしますけど・・・。
中国としては米国とロシアがしのぎを削り、第3の選択肢としてヨーロッパ企業がある中で、そこに割り込みたいというのがあるのでしょう。
そのためには2位じゃダメなんでしょうね。1位じゃなきゃ。
日本もそうやって近隣諸国がしのぎを削っているという環境下にあるので、色々と考える必要がありますね。
F-3なる次世代機の開発に意欲を燃やしているようですが、是非兵器の国産化を進めて欲しいものです。
韓国は相手にならないとして、中国にこの分野で引けを取ってはならないですよ。
その、兵器開発には色々な意見がありますが、殺傷能力があるのですべきではないという考えはいかがなものかと思いますね。
相手を容易にかつ優位な立場から破壊できるという実用性を持っているものを作る事で、様々な事態を抑止できるわけです。
防衛のために武器は必要とないという考えに至るのは分かりますが、より多くを守るために何が必要かを考えて欲しいものです。
もしくはその奇妙な理論で中国や北朝鮮を説き伏せることができればわたしも賛同しますけどね。
理想のみ先行するのはどうかと思います。
隣国はどこもえげつないという現実はご覧の通りです。
お〆め
例えば量産の指令を出したと報道されると、従業員などがアレ?っとおもってしまって波紋が広がりかねないとか。
例えば今ウェイボーなんかでJ-20B関連で投稿しても掲載されなかったり、検索結果が出てこなかったりするかもしれません。
そして・・・
これでよし。
なので車の運転中とかで急に「そこ右」って言われても対応できないんですよ。