中国に大逆風!オーストラリア石炭禁輸で逆に電力事情が苦境に!

#0183 中国に大逆風!オーストラリア石炭禁輸で逆に電力事情が苦境に!



(ゆ)オーストラリアの度重なる追求に怒りを噴出させた中国はオーストラリア産石炭の禁輸措置を決定!
中国沖の運搬船の荷揚げを拒否していますが、国内事情は苦境に立たされています。
世界各国から石炭をかき集めたものの高価格低品質。産業への影響が懸念されます。

今回の3行まとめ!

  1. 中国の石炭禁輸政策失敗?
  2. 高価格低品質石炭を買う中国
  3. 負けなかったオーストラリア

(し)中国に対して厳しい態度を取り続けたオーストラリアに反発し、中国政府は12月中旬よりオーストラリア産石炭の輸入禁止措置を行っています。

しかしこれが中国の目論見通りには行かず、中国国内の石炭市場では価格が急騰するなど苦しい状況に陥ってしまったようです。

(参考)WSJ 2021/02/10

発端は新型コロナウイルスの起源について、オーストラリアが中国に世界的な調査を要求したことに対し、中国が反発したことから始まりました。

中国は莫大な物品購入量を武器として、しばしば諸外国に政治的圧力をかけています。

また、オーストラリアが5G通信機器からHUAWEIを排除したこと、中国国内の人権問題を批判したことなども中国の怒りに触れています。

中国政府は輸入量のおよそ半分を占めるオーストラリア石炭の代替として、南アフリカやコロンビアからの輸入を増やしています。

しかし輸送コストがかかり、さらには石炭の質も劣るため、今度は北米産の石炭輸入にとりかかりました。

しかしオーストラリア産より価格が高く、国内の石炭市場でも価格が高騰し、中国経済に影響を与えています。

中国は依然として石炭火力による電力生産が全体の60%を占めていて、製造業への影響も次第に大きくなると思われます。

一方で大口の顧客を失ったオーストラリアですが、日本やインドなど、中国以外の需要が増え、下落していた価格も回復したようです。


編集所感

今回の概要!

  1. 計算外の事態に中国混乱
  2. 意地でも引かない国々
  3. 我慢比べの勝者はなし?

(ゆ)いつもは横暴な態度と圧力で優位性を獲得している中国ですが、今回ばかりはその計算に狂いが生じたようですね。

石炭以外にもロブスターやワイン、木材など莫大な量の物品を輸入しているため、簡単にオーストラリアが折れると考えていたのでしょう。

当然オーストラリアが屈しない場合も考慮していたでしょうが、ここまでの国内の混乱は計算外だったようです。

鉄鋼産業にも影響を与えていますからね。国内のインフラ工事に影響を与える可能性もあります。

もちろんこうした不都合な報道は中国国内で確認することは難しいでしょうけど・・・。

ただ、オーストラリアの各産業が多大なダメージを受けていることも無視できません。

石炭関連の報道なので、海外メディアはそこには突っ込みませんが、オーストラリアでは何かと問題になっています。

こうした政治的事情を発端とした中豪の争いは、世間ではLose-Loseの関係だと評されています。

中国政府は米国が経済制裁を行った際には、中国は真っ当な貿易をしているだけなのに不当だとしていましたが、同じ事をやっていますね。

中国によらず、こうしたダブルスタンダードは横行していますけどね・・・。

過小評価という点では日本の韓国に対する経済報復も良い結果をもたらしませんでしたね。

日本政府も韓国が脅しに屈していわゆる徴用工訴訟が解決に向かうことを期待しましたが、韓国は呼応せず、素材の国産化を進めて成功。

フッ化水素に関しては日本企業だけが大打撃を受けることとなってしまいました。

どちらにも言えることは、経済的な圧力をかけて政治的な問題を解決しようとしたものの、上手くいかなかったという点です。

今時は経済制裁にはそう簡単には屈服しないということですね。それだけ各国の体力や忍耐力があるということでしょう。

国内でも制裁に安易に屈する姿を良しとはしないでしょうからね。途上国といえど今はそうだと思います。

さて、中国国内では鉄鋼関連の業者から政府への反発があるようです。何でも中豪の石炭取引の歴史は長く、密接な関係にあるそうです。

こうした中国の業界の訴えに中央政府は全く反応を示さず、改善はされなかったようです。

まあ、中国は指導者側が物事を決めますからね。こんな陳述のようなものは通らないでしょう。国の面子がかかってますから。

国が外交政策としてあれこれやるのはそれなりの理由があってですが、それに翻弄される民間企業としてはたまらないでしょうね。

良い結果が得られるならそれでもいいでしょうが、雇用を維持できなくなるなど深刻な問題も生まれかねないですね。

また、こうした政策を安易に結果だけで判断するというものでもないでしょうから、評価も非常に難しいと思います。

日本と韓国の場合は日本企業が大きく減収となって、韓国企業が最高益を生み出して、問題は解決されなかったので失敗と言えるかと思いますけどね。

反論あればよろしくお願いいたします。色々ご意見あるかと思います。

中国の場合も、わたしからしてみれば完全に失敗したなと思います。鉄鉱石のように石炭も対象外にしておけばよかったと。

ただ、何よりも面子を重んじる彼らからすれば、多少の混乱が生じても面子を保つことができたと大満足してるかもしれません。

オーストラリアメディアも一部産業では悲観的な見方がありますが、全体としては昨年と一昨年ではほぼ変わらず、影響は大きくないとしています。

むしろ中国経済が回復して需要が増加すれば、石炭の価格高騰に痺れを切らして中国が譲歩するだろうという見方も出ています。

ただ、中国もオーストラリアに対して不満リストを提出して是正を求めるなど、問題は長期化しそうですけどね・・・。


どちらも譲れないんでしょうね。

お〆め

(し)中国と関わると色々大変そうですね。

(ゆ)分かっていてもメリットも多いから付き合うんですよ。オーストラリアなんて相当な額の輸出をしているわけですから。

(し)儲かるってことですね。

(ゆ)そう。それが中国の機嫌を損ねると吹き飛んじゃうので小さな国は大人しく従うんですよ。

(し)商売ってそういうものですよね。いくらかは我慢しないと・・・。

(ゆ)オーストラリアは米国と一緒になって追求を強めたわけです。立ち位置をハッキリしたかったんでしょうね。

(し)でもそれで大変になっちゃったんですね。

(ゆ)輸出が減った産業は大変のようですけど、

(し)あれ?そういえばWHOの人たちが中国に行ったのはどうなりました?

(ゆ)何も証拠はないということになって、中国が増長しているところ。米国もWHOの査察を受け入れるべきだと言いだしてますね。

(し)あらら。でもそうなりますよね。証拠隠滅したのかな?

(ゆ)それはもはや誰も知ることができないでしょうね。元々無かったか闇の中に葬り去られたか・・・。

(し)時間稼ぎしてましたもんね・・・。

(ゆ)うん。もうこの先は想像でしか話せなくなりました。

(し)ところで中国ってやっぱりまだたくさん石炭を使ってるんですね。

(ゆ)あと40年でなくすらしいですけどね。まだ発電も火力が主力ですから。

(し)できるのかな?でも40年って随分ありますね。

(ゆ)さあね。太陽光で補うつもりなんでしょうけど、どの国も明確で厳密なプランってないですよ。まだ長期計画ですから。
日本は2050年目標ですからね。今から色々加速していくんでしょうね。



(し)世の中も色々難しいですね!わたし「しらゆき」のコーナーはお気楽モードでいきます!🥰
今日はわたしの運転テクニックについて。わたし、車の運転は得意なんですよ!なので運転が下手な人はちょっと・・・という感じです😒

あつまれ!しらゆき姫のてんこ森


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