中国政府、勉強しすぎを規制?ゆとり教育でも目指すのか・・・

#0292 中国政府、勉強しすぎを規制?ゆとり教育でも目指すのか・・・


(ゆ)中国政府は過熱しすぎた児童学習への投資を防ぐため、宿題の量学習塾規制に乗り出しました。
教育費負担が少子化の要因の一つと考えたためと推測されます。
しかしこうした政府主導の強引な教育改革は中国社会を変えられるでしょうか?

今回の3行まとめ!

  1. 中国の宿題・学習塾規制
  2. 国家が全てを指導する
  3. 少子化対策の一環?
(し)中国政府の国務院中央委員会総局は「義務教育段階の学生の宿題と校外学習の負担をさらに軽減するための意見」を発表。


これは、学生への過度な勉強への負担を軽減させ、これまでの勉強に偏った学生生活をより健全なものにするという目的としています。

8つの大きな項目と、30の小さな項目から構成されている非常に長い文書となっています。

現在の義務教育の問題点として、特に小中学生への宿題の多さが負担とされているようです。

それとともに、放課後に行われている塾などの学外の教育訓練の加熱も問題視していて、これら二つを適切に削減する双減を打ち出しています。

具体的には政府が宿題の量や授業時間、カリキュラムを厳密に規定し、それに従うようにするというもののようです。

試験の順位付けをやめ、点数順ではなくより曖昧な評価段階制度にするとのことです。

また、学習塾の新設を禁止し、既存の学習塾は非営利団体として、教育投資への過熱を防ぐとしています。

未就学児のオンライン教室も禁止。これは外国語教育も含むようです。

こうした規制によって、中国政府は子供への過剰な教育投資を抑制することで、少子化対策に繋がると考えているようです。

編集所感

今回の概要!

  1. 行き過ぎた中国の競争社会
  2. ゆとりある社会を作れるか?
  3. 強引改革による実現へ
(ゆ)熾烈な受験戦争というと韓国を思い浮かべる人も多いかと思いますが、中国は更に輪をかけたような戦いが繰り広げられています。

どちらも科挙制度の国、と考えるとなるほどね、というところだと思いますが、もはや我々の想像を超える世界となっているようです。

中国の都心では、小学生の時から良い環境の学校に入れるため、学区内にマンションを買うといったことが当たり前のように行われてきました。

しかしこれも過熱しすぎたため、最近政府が一学区一学校から複数の学校が含まれるよう改変し、適当に学校を振り分けるようにしてしまいました。

こうした政策も今回の教育過熱防止の一環と思われます。親にとって衝撃的なこの変更はつい最近行われたので、まだ効果や反応のほどは分かりません。

中国は完全に詰め込み式教育で、子供たちがやることと言えば勉強以外にありません。スポーツしたり、遊んだり、恋愛する暇もありません。

とにかく勉強をしまくって人よりも上を行くことだけが求められているわけです。もちろん外れる人もいるようですけどね。

しかし今回の提言と政策は、中国政府が現状を問題視していることから発せられたわけです。

経済においては量より質が求められるようになり、とにかく数字だけを出していれば良いというわけではないと地方に命令して衝撃を与えました。

同様の事を教育の世界でも行うようで、とにかくお金を使って長時間勉強させ、良い成績を上げれば良いというわけではないとしたいようです。

勉強量と成績だけで勝ち残ってきた中国人はあるべき姿ではなく、幼少時からより多くの経験をし、心豊かな質の高い人間を育てるというのが政府の考えるところでしょう。

中国では以前から日本の教育法が注目されています。日本は脱詰め込み教育を成功させたと考えられ、ここにも注目したのかもしれません。

中国は今も日本は将来の中国だと見ているところがあり、密かに先行く日本の動向には常に注目しています。少子高齢化なんかもね。

日本はより実践的と捉え、社会見学、家庭科、給食、掃除や給食の当番制、子供たちだけの通学などが大きく異なり、これらを見習うべきとしています。

ご存知の通り、ほとんどの項目は詰め込み教育時代から行われていたもので、自制でき、周りを気遣い、自立した人間に育てるというのは以前から変わりません。

わたしは日本の子供がそれほど自立し、躾けられているとは思いませんが、甘やかされて育った中国の子供とは比較にならないということでしょう。

とはいえ基本的にはないものねだり的な視線だとは思いますね。あとは日本は進んでいるという羨望もあると思います。

日本でも中国と変わらず成績が評価の大半を占めますが、道徳的な側面の重要性が全く違うと多くの中国人が話しています。

中国には超龍のような勉強のできる人間がたくさんいることは認めますが、組織の中で十分にその力が発揮できる人はそう多くありません。

中国内に蔓延する自分さえ良ければそれでいいという考えを変えていくために、中国政府は日本に倣おうとしているのかもしれません。

それはある意味政府としてはより従順で扱い安い人間を作りたいと考えているのかもしれませんね。

こうした動きは利益ばかりを求めて肥大化する中国企業への警告でもあるのかもしれません。彼らも数字ばかりを求め続けている存在です。

このような改革を中国政府が主導して行うというのだからどこまでできるのか見ものです。

しかしやれと言われればやるしかないのが中国社会ですから、ある程度は想定通りに物事が進むかと思います。

しかしこれを真に受ける親たちがどれほどいるでしょうか?あぁ、やっと過度な競争から解放されると考える人は単なる負け組でしょう。

恐らく中国人は、こうした制度の変革に違反しない、新たな勉強方法を模索すると思われます。

長年培われた勉強文化、受験競争文化がこの程度で一変するとはとてもじゃないけど考えられませんね。

幼児教育も、オンライン教育も、学習塾も、きっと新たな形で生まれ変わって、これまでの価値観を守り続けるでしょう。

常々言っているように、教育は人を形成する重要な要素です。この教育制度を変えることで、新しい中国人が生まれるということでしょう。

しかし教育が全てを決定するわけではなく、社会環境も人々の人生に大きく影響を与えます。

その環境の害悪の一つが中国共産党の独裁政治。そう自ら考えることはないんでしょうけどね・・・。

お〆め

(し)こういうのを聞くと中国に生まれなくて良かったなぁって思うよ。

(ゆ)だから中国に生まれていればそういう環境だからそれなりに頑張ってると思うよ。

(し)ほら、わたしあんまり勉強好きじゃないから。得意でもないし・・・。

(ゆ)中国の教育制度では開花するかもしれないよ?

(し)うーん、でも一生勉強とか嫌だなぁ・・・。

(ゆ)所詮一生勉強でしょ。働いてる以上。

(し)えーっ、あんまり勉強してないけど。ほら、ドラマ観たりとか掲示板見たりで忙しいからね。

(ゆ)まあ、今の中国はがむしゃらモデルなんだよね。苦労していればいつか報われると信じて延々と苦労ばかり続けるパターン。

でも実際は成功を手に入れても幸せなんて感じる暇もなく、常にがむしゃらに走っていないといけないって感じ。

(し)うわっ、きついなぁ・・・。そういうのって嫌だよね。何か努力する意味ないじゃん。

(ゆ)中国はとてつもない大きな成功を目指すのではなくて、小康社会。それなりにゆとりのある社会を目指したいらしいからね。

(し)へぇ。そういう考えは良さそうに聞こえるね。

(ゆ)極端に格差が広がり続ける中で、批判が中央政府に向くのを避けたいという考えも当然あるんだと思う。

(し)えーっ、やっぱりそういう理由なの?中国のためとかじゃなくて・・・。

(ゆ)もちろん基本的には教育改革と価値観の変更だけど、中共支配をより確実にするためという意味は必ず含まれているよ。むしろその意味がなければやらないし。

(し)ふーん。じゃあこれで何か変わるのかな?

(ゆ)すぐに効果は出ないと思うけどいずれ変わっていくと思う。中国では一時期寝そべり族、中国語では躺平(タンピン)というのが流行ったんだよ。

(し)何それ?ゴロゴロして過ごすってこと?

(ゆ)がむしゃらな競争主義に疲れた若者が、そこから離れてそれなりにのんびり過ごす、それこそが正義だという考えなんだよね。

(し)ははっ、わたしもそれがいいかなぁ・・・。

(ゆ)これは中国が掲げてきたがむしゃらモデルに対する反論で、中国政府はメディアを使ってこれを批判するよう仕向けたんだよね。

(し)あっ、もしかしてもうなくなっちゃった?ほら、検索出来なくなったりとかして・・・。

(ゆ)まだなくなってはないよ。だから今回の勉強規制は、ある意味こうした考えに対する答えでもあるのかもしれないね。

(し)本当に勉強が楽になったりするのかな?急には変わらないよね?

(ゆ)それはわからないね。仮に変わったとしても、中国人の本質までが変わるわけではないし、社会全体がどう反応するかまでは見えないね・・・。




(し)勉強が楽になるのは嬉しいですよね!わたし「しらゆき」のコーナーはゆとりでいきます!!🥰
ちょっとニュースサイトを見ていたら、恐ろしいアクシデントが起きていました。と思ったらわたしの身にも全く同じようなことが起きたんです!!😭😱

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