#0308 中国メディア「台湾は次のアフガニスタン」って中国は次のタリバン?どうなるアフガニスタンの未来・・・
大混乱の中、タリバン政権は新しい政府のビジョンを示しています。
一方で、米国が関与を止めれば、台湾は次のアフガンになると中国メディアなどが報じています。
今回の3行まとめ!
- アフガニスタン政策の失敗
- 中国政府の対応
- アフガニスタンは未来の台湾
米国の対外政策の失敗として、ベトナム戦争、イラク戦争、シリア内戦を挙げ、今回のアフガニスタンも同様だとGlobal Timesは批判しています。
米国が政権を見捨てればその政権は崩壊すると指摘し、台湾も米国が見捨てれば同様になるだろうと指摘しています。
さらに、「歴史を振り返れば米国は第2次大戦後の1940年代に国民党の権威を捨てた」と指摘。
「冷戦時代には自国のニーズに合わせて台湾を支援したが、1970年代後半に再び捨てた」とも指摘しています。
中国政府はタリバン政権に警戒感を示していると思われますが、戦争終結を歓迎し、タリバン政権と良好な関係を築いていくとしています。
中国はこれまでアフガニスタンの内政に関与したことがないとし、アフガニスタンは自らの運命を独自に決定すべきだとしています。
NYTimesは「台湾、ウクライナ、フィリピン、インドネシア」などを挙げ、米国が躊躇すれば中露が喜ぶだろうと指摘しています。
また「米国の支援は無制限ではない」と指摘し、米国が支援を行っている地域も安泰ではないとしています。
台湾メディアも今回の事から台湾は多くを学ぶべきだとし、米国に頼りすぎず、自らの運命は自らの判断で決定すべきだという意見を紹介しています。
編集所感
今回の概要!
- タリバンは悪い人?
- 中国の立ち位置
- 支援と独立と
タリバン政権といえばイスラム主義的であり、抑圧的だとされていますが、この20年の歳月でどのように変化をしたかに注目したいです。
タリバンの政治トップも「国民の期待に応え、奉仕することが試される」とし、以前よりも柔軟な姿勢を取ることが期待されています。
報道官も「女性も学校に通い、仕事を続けられると保証する」としていますので、女性達の権利が守られることを期待します。
彼らの言葉を鵜呑みにしてよいのかという声も当然あり、国際社会の厳しい目は新政権にも注がれ続ける事でしょう。
タリバンも国際社会も、それぞれどのように対応していくのか、とても注目しています。
バイデン政権や米国の大失敗だという見方は当然あるかと思います。多大な費用と時間をかけ、結局は放棄した形となりました。
バイデン大統領はオバマ政権を含めてこれに最も長く関与した人物でもありますね。無駄を削減してあるべき姿に戻ったとしていますけど・・・。
報道の限りでは、崩壊したアフガニスタン政権がいかに脆弱だったかということの表れでもあるということですね。
軍も機能せず、戦闘もほぼなく明け渡したという事です。ただ与えられたものを受け取る政権に守り抜く力も意欲もなかったということです。
多くのメディアが米国の過去の戦争と対比して、同じ事が繰り返されたと非難していますが、このまま支援を続ければよかったのでしょうか?
米国が無理矢理祭り上げた米国寄りの軟弱政権が生きながらえるというのは、表面的に良さそうに見える結果しかもたらさなかったわけです。
独立という意味では旧アフガニスタン政権よりもタリバンの方が断然上回っていたという事です。旧政権は支援なしには生きられなかったわけです。
バイデン大統領を擁護するわけではありませんが、戦う意志のない集団への支援は無意味であるという事です。
中国としては米国が深く関与する政権が崩壊したという良い側面と、イスラム国家の誕生という難しい側面があります。
これまでウイグル族の避難場所となってきたアフガニスタンをどう扱うか、深く考えてきたことでしょう。
良好な関係を持ち、様々な支援を提供していく一方で、中国側の意見も通したいといったところでしょう。
目指すは当然タリバンとウイグル族の関係断絶です。これによってウイグル自治区の安全を確保しなければなりません。
上手くいくかどうかは、これもタリバン側の柔軟な姿勢に期待するしかないということで、結局は他の国々と同じということになります。
各国のメディアは今回の一件を米国が支援する他の国家と照らし合わせているようですね。特に自立度が低い国々に注目が集まっています。
ウクライナもそうですが、台湾も軍事的緊張が高く、米国への依存度が極めて高い地域になります。米国が手を引けば同様に終わるでしょう。
とはいえ、現在の緊張の高まりを考えれば、台湾は米国の協力なくして存続するということは極めて厳しい状況にあります。
しかしもはや中国に一国で立ち向かうというのは非現実的で、多国間協力なくしては成り立ちません。それは日本も同じ事。
アフガニスタンは自らの足で立つことなく、米国にべったり依存していたわけで、米軍の撤退に伴って指一本で倒れる状態でした。
台湾以外にもいくつかの国が挙がりましたが、それらの国も米国抜きでどれだけ自立していられるかが大きな鍵となります。日本も含めてね。
今回の事は、世界における米国の在り方と、米国から支援を受ける国々の在り方について考える機会になったと思います。
協力関係というのは一方的な支援の提供ではなく、その代価を支払わなければ成立しません。そして独立の精神も持ち合わせる必要があります。
独立と協力は矛盾する概念ではありません。独立を忘れたアフガニスタンの旧政権は、国民に奉仕することなく消え去りました。
台湾メディアの言うように、今回の衝撃的な事件は世界に考える機会を与えたという点で無駄ではなかったと思います。
ちょうど敗戦の日を迎え、国際社会の渦中にいる国の国民として、日本はどうあるべきかを考え直す機会と思います。
お〆め
大戦以降、米国政府は反共活動の一環で多くの国に関与してきたからね。
今回はわたしはインナーセレブという話です。あ、インナーセレブって知らないですか?多分わたしが作った言葉なので・・・😅
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第137話 しらゆきさんとインナーセレブな前世
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