#0270 韓国の残念治療薬、インド変異種デルタ株で効果激減!株価も急落!
現在第三相臨床試験に突入していますが、インド変異種デルタ株への効果が著しく落ちる事が分かりました。
このまま使えなくなるのか、まだ逆転できるのか、注目があつまっています。
今回の3行まとめ!
- 韓国期待の治療薬レッキロナ
- 肝心のデルタ株への効果が低い
- 株価も当然急落・・・
これは国内の製薬会社セルトリオンが研究開発中のレッキロナ(Regdanvimab)の細胞株レベルの実験で明らかになったものだと説明しています。
セルトリオンは感染が拡大し始めた昨年の早い段階から治療薬の開発に着手し、2020年7月に第一相臨床試験を開始。
世界的に高い評価を受けながら開発を進めていき、つい先日も南アフリカ変異種であるベータ株への有効性が動物試験で確認されていました。
また、インド変異株の一種であるカッパ株への有効性も今回明らかになっています。
しかしWHOが懸念される変異株として分類し、世界で猛威を振るっているデルタ株へのウイルス中和能力が著しく減少したことが今回発表されました。
韓国メディア世界日報によると「レッキロナは現在までに病院81箇所の5,204人に投与された」とのことで、レムデシビルに次ぐ規模です。
(参考)世界日報 2021/06/25
国立保険研究院はデルタ株の動物での有効性評価を追加で行う予定だとし、この結果も近く発表されるものと思われます。
この報道を受けてセルトリオンの株価は急落し、前日の終値より4.67%下落しています。
また、グループ会社の株価もこれにつられるように大きく値を下げています。
編集所感
今回の概要!
- 韓国の製薬業界はすごいの?
- ゴミになるか生き残るか・・・
- これまでの治療薬は?
メーカーからはまだ公式のリリースはありません。金曜日だったから、まだ試験としては途中段階なので否定的なリリースは上げないのかも・・・。
また、細胞株レベル、容器の上でということなので、人体に近い動物での試験ではひょっとしたら異なる有効性を示すかもしれません。
わたしは専門家ではないのでこういうケースが起こりうるかどうか分かりません。なので結果についての推測等は控えておきます。
韓国メディアマネートゥデイが取材した関係者によると、「まだ可能性は残されている」というような感じなので、期待がゼロではないのでしょう。
いわゆる嫌韓チャンネルだとこれをメッタメタに叩いて嘲笑するのでしょうが、わたしはこれについて別の視点から掘り下げていきます。
皆さんに誤ったというか、偏った認識ばかり植え付けても仕方がありませんので・・・。
まず、韓国の製薬業界はこの数年で非常に力をつけてきて、世界的にも存在感があります。このセルトリオンも然り、ハンミ薬品も然り。
「新型コロナウイルスのワクチン生産能力が高い」、これはたくさん生産できるという意味ですが、そのことからも多少伺えるかと思います。
韓国政府自体が新しい主要産業として製薬関連を掲げていますからね。それもあって積極的に投資も行われています。
わたしが今回のレッキロナを調べていて気付いたのは、セルトリオンがいち早く治療薬の開発に乗り出していたことですね。
3月には国策対象に選ばれて開発を開始し、4月に開発の第一段階が完了。7月には第一相臨床試験に突入しています。
この速度には驚きを隠せませんね。日本のように既存の役に立ちそうな薬がないからこうなったわけなんですけれども・・・。
以前ちらっと話しましたが、後追いの国っていうのはこういうところで速度が出るんですよね。頼れるものが何もないから作るしかないみたいな。
中国も同様で、手持ちが全くないので最初から新型コロナウイルス用を開発しようと速度を出していたわけです。
このレッキロナは現在世界13カ国で第三相臨床試験が行われ、重症化の危険性が高い患者への投与で重症化率を大きく下げられることが立証されたそうです。
数字で言うと70%とかなので、これは日本で注目されているリウマチ治療薬のアクテムラやサリルマブよりも断然高い効果を示しています。
否定的な報道はよく目にすると思いますが、韓国の製薬業界を舐めてはいけないということは覚えておいた方が良いと思います。
あ、先ほど入った報道によると、アクテムラは米国FDAに緊急使用が承認されたようですね。安全性が確認されてますからね・・・。
(参考)FDA 2021/06/24
で、レッキロナは中東諸国から特に高い注目を集めていて、5月にはパキスタンに大量に輸出されたようですね。
EUでも3月頃から緊急使用承認手続きを進めているようですが、これは今のところ続報なし。どうなってるんだろう・・・。
問題はここにきてこれからほとんどがデルタ株に移行するであろうという時期に、デルタ株への効果が低いということ・・・。
韓国国内でもジワジワとデルタ株の感染が拡大しているようですね。7月から制限を緩和しようという時に・・・。
こうした背景もあって輝きが急激に萎んでしまいそうです。下手したらほとんど意味ないじゃんってことにもなりかねないです・・・。
デルタ株への動物試験はこれからですし、ひょっとしたらまた新しい変異が主流になって、そっちには効くということもあるかもしれません。
なのでまだ完全にゴミになったというわけではないんですよね。復活する可能性もあるかもしれないってことで・・・。
本当に薬の開発っていうのは大変ですね。特に今回のような変異を繰り返して薬の効果に影響を与える場合は・・・。
ちなみに日本で当初注目を浴びたアビガンですが、現在はほとんど使われていないそうで・・・。効果がパッとしないんですって。
(参考)NHK 2021/03/18
政府備蓄とかどうするんだろう。承認しなかったからまだ良かったけど、いくらか税金は無駄になりましたよね・・・。
イベルメクチンは政治的な問題か利益の問題か、一部では使われているようですが、世界的にはそれほど脚光を浴びていません。
(参考)読売新聞 2021/04/28
臨床試験を行っていた北里大学もイベルメクチンベースの新薬を開発するようだし、やっぱりお金、なのかな・・・。
お〆め
最近治療薬情報も前ほど活発に報じられていないからね。
今回は今まで人に話していない恐怖体験について、パート1です。ということはパート2が100回目になりますね😅
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第099話 しらゆきさんの忘れられない恐怖体験パート1
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