文在寅完全敗北!1万ウォンに届かなかった最低賃金!経済混乱させた大失策!

#0283 文在寅完全敗北!1万ウォンに届かなかった最低賃金!経済混乱させた大失策!


(ゆ)韓国の来年の最低賃金が決定しましたが、文在寅政権が目標としていた1万ウォンには届きませんでした。
しかしながらこの2年間の低水準からは脱した5.1%上昇となり、経済回復を意識したものとなりました。
結局3年間で1万ウォンという当初の公約は無理なものだったと分かりました。

今回の3行まとめ!

  1. 1万ウォンには届かず・・・
  2. 2年間の低水準からは脱却
  3. 韓国政府の反応
(し)7月12日深夜、最低賃金委員会は韓国の2022年の最低賃金を5.05%増、プラス440ウォンの9160ウォンに引き上げると決定しました。


文在寅政権では2017年の6470ウォンから5年間で2690ウォン、41.6%の上昇となりました。

引き上げ率の年平均は7.31%で、これは朴槿恵政権時の7.415%をも下回るという結果になりました。

韓国は文在寅政権執権後、2018年は16.4%、2019年は10.9%と、公約していた3年間で1万ウォン達成のために大幅引き上げを行ってきました。

しかし急激な引上げによって主に中小企業や個人事業主への負担が急増し、反発が大きくなってしまいました。

2020年に1万ウォンの公約は挫折して2020年は2.9%とIMF危機レベルの低水準。2021年はさらにそれらを下回る1.5%となっていました。

今回の交渉に対してキム・ブギョム首相は「今は葛藤に費やす時間と余力がない」として早期の決定を要求しました。


労働者側の14.7%引上げと使用者側の1.49%引上げの妥協ラインとして9030ウォンから9300ウォンが提示され、最終的に9160ウォンとなったようです。

投票前に労働者側委員4人が不服として退場、10人が投票を棄権しましたが、残りの13人全員が賛成を投じて最終的に決定したようです。

ホン・ナムギ副首相兼財政企画部長官はFacebookにコメントを投稿し、最近経済が回復傾向にある一方、弱者への影響を考慮して判断した結果と評しました。


また、様々な制度でコロナ禍の影響を大きく受けた事業者、労働者を支援していくと話しています。

編集所感

今回の概要!

  1. 無謀すぎた1万ウォン公約
  2. 混乱を招いただけ
  3. 時給1500円への警告
(ゆ)今回は比較的騒動少なく終わったのは、首相が話したとおり、世の中が混乱状況にあるからかもしれませんね。

先月までは感染抑制がある程度できていて、これから景気回復に向けて大幅な引上げをと労働者側も考えていたことでしょう。

交渉が進むにつれ、首都圏での感染拡大が顕著となり、更には全国的な感染拡大による規制強化が発表されています。

この先使用者側としても再び苦しい状況に追い込まれることから、5%前後の妥協ラインが示されました。

正直勝者不在の水準ですが、そこが政府としての落としどころだったのかもしれませんね。一気に決めたという印象です。

これまでの5年間を振り返ってみますと、ただただ混乱だけを引き起こしてしまった大失策となったと思います。

文在寅大統領の公約には2020年までの3年で最低賃金を1万ウォンにするというものがありました。

当時の6470ウォンを3年間で1万ウォンにするわけですから、3年間で3530ウォンは引き上げなければならないわけです。すなわち毎年15%近く。

1年目の2018年は16.4%の引上げ。順風満帆でしたが経済は混乱し、小規模事業主の廃業や失業が相次ぎました。

こうなると使用者側の反発は強まるわけで、2年目の2019年は10.9%増の8350ウォンと大幅な譲歩。これで事実上公約の達成は不可能になりました。

公約達成には2020年は20%以上引き上げなければならないことになりましたからね。そんなことしたら経済壊れるでしょ・・・。

結果として2020年はさらに強烈な反発を受けました。実際問題所得向上による格差縮小は見られず、むしろ拡大していきましたからね・・・。

そもそも所得主導成長というのが机の上で描いた絵にしかすぎなかったということが露呈したわけですね。

経済成長率はそこそこ上がりましたが、一部の大企業の好況が引き上げているだけで、それが適切に環流したとは思えませんでした。

そもそもの3年間で1万ウォンという公約が単に支持者の票をかき集めるためのデタラメ公約でしかないことが明らかになりました。

他にこれを主張したのは極左の正義党です。右派や中道の候補は5年間で1万ウォンという公約を掲げました。

5年で1万ウォンという公約は単に対抗する意味で努力目標を掲げただけで、こちらもほぼ非現実的な水準です。毎年9%以上は上げる必要があります。

今回はコロナ禍に見舞われたからというのは言い訳にしかすぎません。そもそも保守も進歩もデタラメだったということです。

結局非現実的でも聞こえの良い公約を並べ立て、対抗勢力より少しでも多くの票をかき集めるというのがこうした直接選挙制の良くないところ。

まあ大統領選挙はそういうものなので、これをマジメに批判しても仕方ありません。

結局は年平均で朴槿恵政権より低くなってしまいました。保守大統領が生まれていた方が最低賃金に関しては良い結果が出たかもしれませんね。

とにかく急激な引上げは何も生み出しませんでした。大統領本人はいまだに認めていませんけどね。数字ちゃんと見てよね。

日本でも共産党ほか一部の人たちが1500円に引き上げだなんて言っていますが、綿密なシミュレーションをお願いしたいです。

例えば共産党なら党員が経営者の場合、先に1500円にしてみるということです。共産党内の最低賃金を定めてみましょう。現実が見えるでしょう。

全国の足並みを揃える必要があると反論されそうですが、結果としては変わらず、韓国のようになるかと思います。

ああ、足並み揃えるとか聞くとなんか世界共産化計画に聞こえてくるよ。気のせいかな・・・。

韓国の最低賃金が20年間で5倍になり、この10年間でも2倍になった一方で日本は20年で50%ほどの上昇と非常に緩やかに推移しています。

まあ、単純比較はできないし、一部の人の言うように最低賃金が困窮世帯に与える影響は大きくないのかも。

今回の決定で閣僚が声を揃えたのは別の支援策であって、国によらず最低賃金以外の支援制度が格差解消の切り札のように思います。

わたしが語れるほど単純でないのは承知。でも最低賃金大幅引き上げがより多くを解決するわけでもないようですね。

お〆め

(し)すごいね。それでも5%も上がるんだね。

(ゆ)うん。でも結果として物価もどんどん上がってるけどね。まあこれは致し方がない。日本とは方針が違う。

(し)日本はどうなの?全然上がらない?

(ゆ)さっき速報で来年は28円上がるんだって。去年は1円だったけど、順調に上げていくみたいね。

(し)それって多いの?あ、でも1ヶ月働いたら結構かわるかな?

(ゆ)8時間20日勤務したとしたら160倍だから、4,480円上がるっていう計算になるね。

(し)うーん、微妙・・・。

(ゆ)最低賃金で働いてたらってことだけどね。

(し)じゃあ年間5万円ちょっとってことかぁ。うーん、まあまあなのかな?よくわかんないや。

(ゆ)日本の水準で言うと順当なところらしいよ。最近はずっと3%引上げを続けていたからね。

(し)でもどのみち韓国の方が高くなるんだね。そのうち。

(ゆ)そういうことになるね。まあ今のところ過度な物価上昇兆候はないみたいだけどね。

(し)そういえば、最低賃金ってああやって投票で決めてるんだね、韓国は。

(ゆ)うん。一応民主主義的に決めてますってかたちを取ってるけどあんなの見た目だけだよ。

(し)えっ?実際そうじゃないの?

(ゆ)政府からの委員が3人いるんだけど、結局その意見に集約されるんだよ。だから急激な引上げとかできたんだよ。

(し)へーっ、じゃあほとんど政府の思い通りになるってこと?

(ゆ)そういうこと。政府が一方的に決めたら押しつけっぽいから労働者と使用者の代表を呼んでそれっぽくやってるだけ。

(し)なんだ。じゃあ政府が最初から決めちゃえばいいんじゃないの?

(ゆ)まあ、見方を変えれば政府が意見を聞く場でしかなくて、形式的には平等だけど実際はそうでもないって感じだね。

(し)ふーん。それが民主主義っぽいだけってことなの?

(ゆ)まあね。でもそうやって介入でもしないと、両極端だからいつまで経っても決まらないんだよ。仕方がないの。

(し)両方とも譲らないんだ。

(ゆ)うん。時間ももったいないから最後は強引に決めるの。世の中って残念ながらそういうものよ。

(し)仕組みを知るとちょっとしらけるね・・・。




(し)わたしも給料は上がってほしいな!わたし「しらゆき」のコーナーは火事場の馬鹿力について!🥰
いざという時にはわたしも信じられない力が発揮されるというのを体験しました!あとは祝日変更のお知らせをしまーす!😆

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