#0296 テコンドー金ゼロの韓国と柔道でメダル量産の日本!裏側に隠された問題
より良い競技を目指すためにルール改正が繰り返されていますが、その中で失われているものがあると思います。
柔道も同様の問題を抱えていますが、日本人選手はそれを失わないよう奮闘を続けています。
今回の3行まとめ!
- テコンドー金メダルなしの功罪
- 世界的な普及の結果?
- 長年のルールの課題
一方で共同通信の「テコンドーが世界的なスポーツになった証拠だ」という見方を紹介し、メダル独占がなくなったことを前向きに捉える考え方もあります。
(参考)サンスポ 2021/07/28
実際今回の東京五輪で金メダルを獲った国は7カ国に及び、銅メダルまで含めれば21カ国に散らばるなど様々な国にチャンスがあることが分かります。
世界テコンドー連盟の加盟国は210カ国におよび、サッカーの211カ国に続く多さだということです。
(参考)ハンギョレ 2021/07/29
一方で柔道は日本が半数近くの金メダルを獲得するなど発祥国としての威厳を維持することに成功しました。
金メダルは日本が大半を占めたため5カ国にとどまりましたが、全メダルを見ると21カ国となり、同様に多くの国で強豪選手が育っていることが分かります。
どちらの競技も度重なるルール改正が行われるなど、見せるスポーツと本質の両立が今も追求され続けています。
判定の不透明性が指摘されたテコンドーは、2012年のロンドン五輪で電子防具を採用。2016年のリオ五輪では頭部にも電子防具を採用。
足フェンシングになったと批判を受けながらも、透明性が増したことでIOCからは評価を受けています。
柔道も有効や判定決着を廃止し、無制限延長、指導3つで反則負けを導入するなど、より積極的な勝負になるよう工夫を重ねています。
どちらの競技も国際化と五輪競技維持を目指す中で、今も様々な検討がなされているようです。
編集所感
今回の概要!
- 国際化で失われる精神性
- 勝利至上主義の中で・・・
- 勝負と美学の両立と困難
一方でテコンドーやフェンシングはあんまり面白いとは感じないかな。電子判定はやむを得ないんだけど、よく分からないですよね・・・。
嫌韓の人はテコンドーはパクリだとか批判しますが、何だかんだでスポーツ化と国際化には成功した競技だと言えます。
これは否定しようがない。その中で格闘技としての本質を大きく損なったわけですが、それは柔道も同じです。
テコンドーには国際テコンドー連盟という別の国際組織もあって、こちらはスポーツ化を嫌い、実用性を追求している団体です。
柔道のルール改正の苦難は何度も議論になりましたね。紆余曲折の末、今は観戦をかなり楽しめる競技になってきたと思います。
テコンドーはセンサーになって正確さが増した一方で、センサーが反応する技を当てるという違った技術が必要になってしまいました。
試合を観ているとパンチを当てるわけですが、なかなかセンサーが反応しない印象を受けます。まあ、センサーが言うんだからそうなんだろうけど・・・。
テコンドーはとにかく生き残りのためになりふり構わないです。ただ、どちらの競技もスポーツ化にはもう一つの問題が生じてしまいました。
それは武道としての精神性ですね。柔道もテコンドーも単なるスポーツになってしまい、本来の意義はどんどん薄れてしまったと思います。
両競技とも試合前後の礼がすでに単なるポーズになっていて、本来の意味がほぼ残っていないと感じる方は多いでしょう。
テコンドーも5大精神というのが掲げられていますが、韓国選手が負けてヘッドギアを投げ捨てるなど、礼儀の重要性が発祥国でも失われていることも伺えます。
日本では昔、畳の上でガッツポーズをするのは相手に失礼だと口うるさくいっていましたが、今や日本人選手がそれをやっても表面上の批判はありません。
表現の自由だと言えばそうですが、相手あっての勝負事、いつかは自らが負ける立場にもなり得るということから、感情表現を控えるのが武道の美学とされていました。
世界中の様々な価値観を考慮すれば、それに苦言を呈すことは難しいのですが、相手を想いやる美しい精神性は個人の感情の爆発に負けてしまったということです。
スポーツ化すると、勝利条件を満たすことが最重要視され、ポイントリード時の消極的な姿勢はどの種目でも大きな課題です。
ルール改正によってそれを制限してきましたが、やはり限界はあるようです。スポーツは所詮合理性の世界です。
テコンドーの場合は大差がついていてもリード側は極度な消極姿勢になることが多く、反則を重ねて1点ずつ失いながら守り切るというのが定石です。
今の柔道は指導3つで反則負けなのでそれをいくらかは防いでいますが、それでも見苦しい行為は後を絶ちません。
スポーツ化したルールをうまく利用する選手が大半を占める中で、日本人選手の中にはアルファベットのJUDOではなく本来の柔らの道柔道を追い求める選手もいます。
一本勝ちで全勝優勝をすることに最高の価値を置き、リードしていても積極攻撃を続けて一本を目指すという別の勝負次元を繰り広げているわけです。
韓国のテコンドー選手も、日本の柔道選手も、発祥国選手として金メダルを期待され、異様なプレッシャーを受けていることでしょう。
金メダルと美しい精神性の両立は困難であり、非合理的ですが、あくまでそれを追求する姿に人は心を打たれるものだと思います。
スポーツである以上、結果が全てです。美しい精神性を示しても、早々に敗退すれば誰も評価しないわけです。
関係者もメディアも目先の結果ばかりに目が行く一方で、両立を目指す一部の選手達には賞賛の拍手を送るしかありません。例え結果が出なくても・・・。
韓国でも、絶対的な強さとテコンドー本来の精神性の両立を成し遂げる選手の登場が密やかに待ち望まれているのだと思います。いないようだけど。
東京五輪で最強、テコンドーの皇帝と評されたイ・デフン選手にその期待が集まっていましたが、1回戦で敗れた時にヘッドギアを投げ捨てたのはこの選手。
敗者復活で勝ち上がり、3位決定戦まで進みましたが中国の選手に敗れて結果も美学も示せなかったなと個人的には感じました。まあ悔しいよね・・・。
韓国メディアオーマイニュースは「マナーと品格は世界最強」と評しましたが、敗者が勝者を讃えるのはテコンドーでは珍しいそうです・・・。
こんなに細かい事を言うのは一部の日本人だけなのかな?でもその精神性があってこそかっこいいんだと思うんですけどね・・・。
お〆め
わたし、自分は無理だけどキャンプには興味があるんですよね!ソロキャンプとか憧れる!諸事情があって絶対に無理だけどね!😱
あつまれ!しらゆき姫のてんこ森
第125話 しらゆきさんとソロキャンパー
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